炉開きに織部・備前・瓢

11月は炉開き、
正確には旧暦の亥の月の最初の亥の日などに行うそうですが、
風炉をしまい炉を使い始める日、
初夏に摘み取った茶葉を茶壺で寝かせ、その茶壺の口を切る日、
茶人の正月と言われるほど、おめでたい節目です。

道具の取り合わせも、風炉の名残の詫びた雰囲気から一転して、華やかなおめでたい取り合わせになります。

その中で、必ずと言ってよいほど用いられるのが、織部・備前の水指、花入、香合、瓢の花入、炭斗などです。

なぜ、これらが使われるのでしょうか。

瓢は千成瓢箪などと言って縁起がよく目でたい感じがするので、何となくわかるのですが、
織部と備前についてはピンときません。

調べれば、
伊部(いんべ)、織部(おりべ)、瓢(ふくべ)
の3つを三部(さんべ)と言って、この三部を炉開きに用いるとのこと。
伊部(焼)は備前焼のことで、岡山県備前市伊部という地名です。

そして、この「三部」というのは、辞書によると、

密教で、胎蔵界を分けた、仏部・蓮華部・金剛部。
また、金剛界・胎蔵界・蘇悉地(そしつじ)。
台密では胎蔵界・金剛界・胎金合部。

とのことです。

ん~、難しくて良く解りませんが、
尊く、有難いもののようです。

と、ぼんや~りと納得させておくこととします。

(NHK水曜 F.M. 記)



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