先日、所用で千種区役所を訪れた際、意外な場所で意外な名品?に出会いました。
どうでしょうか。
時代を感じさせる柔らかな肌合いに火色がアクセントとなり、趣のある風合いとなっています。
志野の名碗を想像された方もいるのではないでしょうか。
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ところが、これ、
講堂のドアハンドルなんです。
小さな陶製のドアノブはアンティークショップなどで良く目にしますが、このような大型のハンドルに陶器が使用されているのはあまり見かけません。
時代でしょうか・・。
しかも公共施設でこれをやってしまうという。
今の千種区役所が竣工したのは区役所のサイトによると昭和45年とのことですので、きっといい時代だったのでしょう。
今これをやったら税金の無駄使いだとかなり叩かれそうです。
でも、こんな無駄遣いだったらちょっと面白いですね。
アルミサッシとの相性はいかがなものかと思いますが、現代の画一的な工業製品とは違って、取っ手一つ一つが一点もので、それぞれ違った表情を見せているというのは、見ていて楽しく、よいのものです。
(NHK水曜 F.M. 記)