おせちの重箱と縁高

おめでとうございます。
本年もお付き合いをお願いいたします。

さて、正月の料理と言えば「おせち」ですが、幸せが重なるように重箱に詰めると言います。
5段の重箱に詰めるのが正式で、上から、一の重、二の重、三の重、与の重と続き、
最後の五の重は年神様から授かった福を詰める場所として空にしておくそうです。

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茶の湯でも濃茶の菓子器として「縁高」というお重が使われます。
こちらも5段が基本ですが、五の重を空にすることはありません。

おせちと重箱は切っても切れないような関係で、とても歴史があるように感じますが、
おせちがお重に詰められるようになった歴史は意外と浅く、江戸時代後期だそうです。
一方、茶の湯の縁高は戦国時代、今井宗及の茶会記などに登場するようですので、
400年以上前から菓子器として使用されていたのですね。
あらためて茶の湯の歴史の深さを感じます。

(NHK水曜 F.M. 記)



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