今週はNHK文化センター水曜教室の平成27年初稽古でした。
お花は紅白の椿に柳、黄金の千両。
青の清々しい亀甲竹の花入れでした。
文化センターの床の間には柳釘がないため、結び柳ではないとのことですが、
思いは十分に伝わってきます。
文化センターの様々な制限の中で、このような床飾り、ありがたいことです。
御菓子は川村屋さん(新栄)の「寒牡丹」。
牡丹の蕾を表現しているとのことで、
先生が割ってみると美しいとおっしゃるので、割ってみました。
春を待つ薄紅の花が現れました!
御菓子はパクッと一口で食べるのではなく、こういった所も鑑賞しなければならないと教えていただきました。
この寒牡丹について、もう一つ感慨深いお話を中村先生から聞きました。
一週間前、瑞穂稽古場でのお菓子もこの寒牡丹だったとのことですが、餡が白だったそうです。
季節とともに花が色づいていく様子を表していると・・・。
驚きです!
外観は同じ御菓子が、たった一週間で中身の餡の色が変わっているとは。
繊細すぎて、なかなか気づけないですね。
こういった細かな心配りに気付くことができるよう、今年も精進します。
(NHK水曜 F.M. 記)