10月に用いられる中置の点前。
風炉の最後の月で涼しくなってきたため、
火(風炉)を客に近づけ、水(水指)を客から遠ざけるという意味で、
風炉を点前畳中央に据え、水指を勝手付に置く。
そして、水指を置く場所が狭いので、細水指を使用する。
と聞きます。
初めは特に疑問も感じませんでしたし、
盛夏の頃は平水指で水面を広く見せて涼を得るのに対して、細水指で水面を狭くして涼を抑えるということも相まって、
道具の取り合わせや配置による場の創り方の多様さに感心し、納得していました。
しかし、色々考えてみると、疑問も湧いてきます。
炉から風炉に切り替わったばかりの5月も涼しいから中置にしなくてよいの?
とか
11月の炉になったら、中置の10月より水(水指)が客に近くなるけどよいの?
とか・・・
そこで、色々調べてみると、中置の理由について書かれているサイトがありました。
これらのサイトに書かれていることが正しいかどうかは私にはわかりませんが、
いずれも、そのルーツは台子にあるとされています。
私のような者には一生縁がないであろうと思っていた「台子」ですが、
何かにつけて台子が元になっていると聞かされると、
将来はそこに足を踏み入れざるを得ないのかなと思っています。
参考サイト:
「中置」について | 今月のお稽古ブログ
http://www.e-seizan.co.jp/okeiko_blog/archives/168.html
中置のルーツとその意味の真実 | 誤った伝承
http://sadoujin.web.fc2.com/cyasubpage1.html
(NHK水曜 F.M. 記)