先日の金の茶釜の続きで、現在復元工事中の名古屋城本丸御殿を見学してきました。
名古屋城本丸御殿の復元工事は3期に分けて行われており、第一期分が公開されてから何年も経つと思うのですが、なかなか機会がなく、今回初めて訪れました。
表書院の三之間、広大な空間、39畳。
もちろん畳は中京間ではありません。
表書院の二之間。
絵が描かれていない襖がありますが、これは国から返還された際にすでになかったそうで、
その時、襖自体がなかったのか、金箔だけの襖がはめられていたのかは、よくわからないとのことでした。
表書院の一之間と奥の上段之間。
やはり他の間とは気合いの入れ方が違います。
水仙図、山水図、山水図、岩上鶺鴒図(がんじょうせきれいず)
重要文化財
本丸御殿御湯殿書院上段之間 天井板絵
寛永11年(1634)
以前、第一期工事の工事現場を見学したことがあります。
その時は、木組みにボルトなどの金具が意外と多く使われていることに驚いたのですが、
出来上がってみると、そんなことは気にならず、復元に携わった職人の心意気に、ただただ頭が下がりました。
今まで、他県から来客があっても、鉄筋コンクリートの名古屋城に案内することはほとんどありませんでしたが、本丸御殿なら胸を張って案内できそうな気がします。
平成30年の全体公開が楽しみです。
(NHK水曜 F.M. 記)