日泰寺弘法縁日

覚王山日泰寺弘法縁日
昨日の覚王山日泰寺は毎月21日の弘法縁日で賑わっていました。

21日は弘法大師こと空海さんが入定された日ということで、
多くの屋台が出て、爺さん婆さんで溢れかえります。
巣鴨のような感じでしょうか。

日泰寺の参道は覚王山祭りなどの若者向けのお祭りも度々開催され、
それはそれで面白いのですが、私も歳を重ねたからでしょうか、
縁日の方が断然楽しく感じます。
何と言っても、屋台の質が高いです。
おこわでもセイロで蒸していたり、鰻を炭火で焼いていたり、
はんぺんをその場で練って、揚げたてを食べさせてくれる屋台もあったりと、
ついつい食べ過ぎてしまいます。

また、日泰寺の周辺には四国八十八ヶ所のように弘法さんを祀った小さなお堂が八十八ヶ所あるのですが、ここが毎月21日の縁日の日だけ開かれます。
お遍路さんのようにすべてまわると、ご利益があるとか。
お堂を訪れると、お菓子をくれたり、ところてんを食べさせてくれたりと、子供も楽しめます。

さて、この日泰寺、日本とタイ(泰)の友好の証として、
タイから贈られた仏舎利を安置するために造られた無宗派の寺院だそうです。

無理やり茶の湯に結びつけますと、

タイと言えば、宋胡禄(すんころく)が思い浮かびますが、
この宋胡禄、サワンカロークという地域の周辺で焼かれた陶器なので、
サワンカローク→スンコロク
だそうです。

タイだけではなく、タイを含めた東南アジアということであれば、
「南蛮(なんばん)」「ハンネラ」「蒟醤(きんま)」などの
陶器や漆器も茶道具に見立てられてきました。

完璧な唐物よりも、少し抜けているけど温かみのある?東南アジアの工芸品の方が
わび茶の心に合っていたということでしょうか。

そんな東南アジアの古今の工芸品を扱う店が、日泰寺参道にあれば面白いと思うのですが、
不思議と日泰寺参道にはタイと関係のある店がほとんどありません。
せめてタイ料理店でもあればいいのにな~と常々思っているのですが・・・

だれか出店してください。

(NHK水曜 F.M. 記)




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