先日、古川美術館と爲三郎記念館が無料開放されるとのことで、遊びに行ってきました。
7月26日(土)と27日(日)の2日間だけでしたが、通常1,000円のところを無料とは、何とも太っ腹!
故古川爲三郎氏に感謝です。
この無料開放は夏休みの子供向け企画なのか、子供連れのご家族の姿を多く目にしました。
古川美術館は「こども絵画コンクール」や消しゴムはんこ作りなどのワークショップがメインで、子供の絵も面白そうだったのですが、時間がなかったため、さらりと拝見して早々に爲三郎記念館へ。
こちらも子供が多かったのですが、数寄屋造りの爲春亭の各間は丁寧なしつらえがなされておりました。
さすがに展示されている茶碗や茶入れにはプラケースが被せられていましたが。
そして、邸内では立礼式のお茶席も設けられているとのことで、飛び込みでお茶をいただくことに。
「緑蔭茶席」という席名でした。
席名のとおり涼風吹き抜ける緑陰の立礼席は暑さを忘れるような室礼で、各席には山内一生工房の団扇が添えられていました。
小原和紙による柔らかな風で涼みながら、瀬戸の作家さんのゆらゆらグラスで冷抹茶をいただきました。
ごめんなさい、作家さんの名前は失念しました。
お茶は一香園さん、お菓子は梅屋さんで水面に映る花火を表現しているとのことでした。
どちらも大変美味しくいただいたのですが、陰点てではなくすべてお点前でお茶を出していただけたのは有難かったです。
床のお花は鉄線と山帰来(サンキライ)でしょうか。照明を落とした床に浮かぶ古銅の釣船が幻想的でした。
これでお値段、なんとワンコイン(500円)。
すごく得したような、申し訳ないような気持ちで退席し、お茶室「知足庵」を拝見して帰りました。
来年も同じような催しがあるかはわかりませんが、小学生くらいの子供がいる方にはお奨めです。
普段は子連れだと遠慮してしまうと思いますが、この開放日であれば気がねせずに子供に貴重な経験をさせることができそうです。
(NHK水曜 F.M. 記)